生地の種類と特徴
コットン(薄手)[綿−シーチング素材](~5オンス程度)
平織りの薄手生地で、細めの糸を組織しており生地目がある程度細かいので、軽くて持ち運びやすく、展示会などでの資料入れ、販促素材等に適しています。薄手のものは中身がやや透けて見える程度の厚みです。
コットン(薄手)トートではシーチングといわれる生地を主に使用しています。また、シーチングの中でもの5オンス(厚手タイプ)ですと若干透けにくくなります。
コットン[綿-ツイル生地](6オンス程度)
コットントートの中でも、6オンスのやや厚めの生地のバッグに使用されています。綾織りで織られた綿生地です。綾織りとは代表的な織りの一つで、縦糸が2~3本の横糸の上を通過した後、1本の横糸の下を通過するような糸の組織を繰り返して織られた織り方です。この凹凸が作り出したパターンによって表面にはツイルライン(斜紋線)があるのが特徴です。中~厚地の生地によく使われます。
デニムも広い意味ではツイルに含まれます。
キャンバス[綿−帆布](10オンス~14オンス)
平織りで織られた厚手生地で、帆布とも呼ばれています。もともとキャンバスは帆船の帆に使用されていましたが、丈夫で耐久性もあり、使い勝手も良いことからトートバッグなどで使用される最もポピュラーな生地です。
デニム[綿-ツイル生地](8オンス~13オンス)
10番手以上のタテ糸をインディゴによって染色し、緯糸を未晒し糸(染色加工をしていない糸)で綾織りにした、素材が綿の厚地織布です。 生地の裏側に白い緯糸が多く出るのが特徴で、ジーンズに使用されることが多いですが、風合いが良いので鞄などにも使用されています。
※綾織りで多少の凹凸があるため細かいデザインの印刷の場合、カスレやツブレ、切れなどが発生する場合があります。
通常0.5mm程度までであれば印刷できますが、ツイル生地、デニム生地では0.7mm以上合った方が良いです。(細いヌキ部分ではインクが流れ込みますのでツブレの原因になりますのでご注意下さい。)
ポリエステル
ポリエステル糸を生かした丈夫で軽い生地です。薄手から厚手まで、非常に多岐にわたる生地が使用されています。商品の仕様によって生地感が異なります。厚手の場合、裏面にPU(ポリウレタン)加工がさているものもありこの場合ある程度の耐水性も有ります。
※厚手の場合、表面に若干の凹凸があり細かな印刷が表現出来ない場合もあります。
不織布[PP:ポロプロピレン]
文字通り繊維を織らずに絡み合わせたシート上のものです。バッグで使用されているのは主にポリプロピレン(PP)と言われる化学繊維です。薄さ、重量に対しては比較的強度のある素材となります。焼却の際ダイオキシン等の有害物質を排出しない、環境に優しいエコ素材で広い用途に利用されています。※不織布は熱に弱い素材・織り方の為、縮み・変形の原因となる加工時の生地への加熱が必要な転写プリントや2色以上の印刷などは出来ません。また生地製造時の、絡み合わせた繊維を固定するエンボス状の細かな凹凸が表面にあるため、細かいデザインの印刷の場合カスレやツブレ、切れなどが発生する場合があります。
通常0.5mm程度までであれば印刷できますが、不織布では0.7mm以上あった方が良いです。(細いヌキ部分ではインクが流れ込みますのでツブレの原因になりますのでご注意下さい。)
ナイロン
しなやかな感触の生地で、軽量、弾力性、伸縮性に優れ、汚れに強く、すぐ乾く(速乾性)、水をはじく(撥水性)、型崩れしにくい、薬品,カビ,虫の害に強い、色移りしにくい、傷が目立ちにくいなどの素材としての特徴を備えています。